トレーニングの一環としてレッスンの中で取り組んでいます。小学校1年生になると舞台に向けてリボンのついたサテンシューズを履くことに慣れてゆきます。

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足首の正しい位置にリボンを丁度良いテンション(きつすぎずゆるすぎず)で巻き付け結ぶことは結構難しい課題です。

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最初はうまく結ぶことができず泣いてしまう子、
片足で3分以上かかっていた子もいます。

何度も繰り返して練習することで、やがて素早く、正しく履けるようになってゆきます。ジュニア中等科(小学2~3年生以上のクラス)に上がるためには両足で3分以内。ジュニア高等科(小学3~4年生以上のクラス)に昇級するためには2分以内でリボン付きの靴が履けることが条件です。
本番前のタイムプレッシャーのある時でも焦らず履けるようになってゆきます。

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リボン付きのサテンシューズを履き始めて間がない子どもたち、まだまだ苦労の連続です。
リボンは足関節を背屈しアキレス腱が張った状態でリボンを巻きます。
リボンの結び目は内果(内くるぶし)とアキレス腱の間のくぼみあたりでつくり、余ったリボンは隙間から挟み込みます。
(上記の写真、手前の子は結び目が外果(外くるぶし)の上からやや前側に来ているので、正しい結び方とはいえません)
動いている最中にゆるんだりほどけるのもNGです。
何度も履くうちに、適度な結び方、素早く、ほどけにくく履ける技を身につけてゆきます。このような技術は人が教えるというより、本人のチャレンジと経験次第です。

靴の「丁度良い履き心地」を感覚的に知ることも大切です。
足底の感覚入力により、足底の縦アーチ、横アーチ、アキレス腱(腓腹筋・ヒラメ筋)の使える足を育て、外反母趾や浮き足を予防することで健康な脚アライメントを形成します。正しく靴を履けること、靴のコンディションを自分の手で管理できる能力を身につけることは大切です。やがて上級生になりトウシューズを履くようになったとき、確実に差が出てくるからです。

#足底を鍛える #正しい靴 #バレエシューズの履き方 #安城

(写真撮影 #こんどうみか )